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闯贵贰スチール株式会社

世界初の画期的な石炭運搬船用の高耐食性厚钢板を開発?初採用

当社は、このたび石炭運搬船カーゴホールド(貨物倉)の腐食を抑制する画期的な高耐食性厚钢板「JFE-SIP®-CC(*1)」を世界で初めて開発し、闯贵贰物流株式会社(社長:小俣 一夫、本社:東京都千代田区)が発注した石炭運搬船(*2)に初採用されました。

石炭运搬船のカーゴホールドでは、石炭の硫黄分が结露水と反応して希硫酸水溶液が生成され、钢板を激しく腐食することが知られています(*3)。この腐食がカーゴホールド内への浸水などの一因と考えられており、国际船级协会连合により、涂装や腐食に対する予备厚の付与が义务付けられています。しかしながら、涂装による涂膜は积荷や荷役装置との接触により剥离するため长期の防食効果は期待できず、再涂装が必要となります。また、局所的には腐食减耗量が予备厚を上回って钢板の交换が必要となるケースもあり、メンテナンスコストを増大させ、更に腐食が広范囲に渡る场合は、船の寿命自体に影响を与えることになります。

そこで当社は、最適な合金元素を添加することにより、希硫酸による腐食減耗を抑制する画期的な耐食性厚钢板を開発しました。この鋼板が腐食した際に溶出する合金元素が、保護性の高い緻密な錆層を形成し、この錆層が石炭由来の硫酸イオンの鋼材表面への侵入をブロックし腐食の進行を遅らせます(*4)。実験室での石炭積載腐食試験では、鋼板の寿命が大幅に延びることが確認されており、石炭運搬船のメンテナンスコストの削減が期待されています(*5)。また、本鋼板は、従来鋼と同等の溶接性や加工性を有しており、船舶建造に際しての特別な施工管理も必要としません。

また、今回の开発にあたっては、株式会社商船叁井(代表取缔役社长:武藤 光一、本社:东京都港区)の协力の下、同社が所有しているケープサイズの石炭运搬船において実际のカーゴホールド内での暴露试験も実施しましたが、実験室での腐食试験と同様に本钢板の优位性が确认出来ました。

当社は、今后とも高机能?高品质な钢材の供给を通じ、船舶の更なる経済性、安全性、信頼性向上に努めるとともに、地球环境の保全に贡献し、お客様や社会の多様なニーズに対し积极的に応えてまいります。

(*1)「闯贵贰-厂滨笔®-颁颁」

JFE-Steel for Ship Inside Protection-for Coal Carrierの略

(*2)本钢板が採用された石炭运搬船

佣船者 闯贵贰物流株式会社
船主 オーライン株式会社(本社:広岛県呉市)
施工者 警固屋船渠株式会社(本社:広岛県呉市)
积载能力 2,350t
竣工时期 2014年夏(予定)

(*3)石炭运搬船カーゴホールド内の腐食状况

石炭運搬船カーゴホールド内の腐食状況

(*4)本钢板の防食メカニズム

本鋼板の防食メカニズム

(*5)実験室石炭积载腐食试験(168日间)での本钢板の腐食挙动

本件に関するお问い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 Tel 03(3597)3166

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